婚礼を間近に控え、篤姫(宮崎あおい)は、とうとう江戸城に入る。大奥の広大さ、豪華絢爛(けんらん)な調度の数々、膨大な数の奥女中たち…。篤姫には、すべてが新しく驚くことばかりであった。また、家定の生母・本寿院(高畑淳子)や千人を超える女中たちを取り仕切る御年寄の滝山(稲森いずみ)らと顔を合わせる。
篤姫は、姑(しゅうとめ)にあたる本寿院には嫁として当然のことと考えて下座からあいさつをしたり、これまでの非合理的なしきたりを変えようとするなどして、大奥の女中たちには風変わりな姫とうわさになっていく。しかしながら、夫となる将軍・家定(堺雅人)には会えぬまま日が過ぎる。しかも家定には側室・お志賀(鶴田真由)がいることも知る。
一方、伊豆の下田にはアメリカ領事のハリスが到着し、家定に謁見(えっけん)を申し入れるなど活発な外交交渉を開始する。こうした事態に対処するため、家定の次の将軍を選定することが急務であると斉彬や阿部正弘(草刈正雄)は考えるが、彼らの動きに対して井伊直弼(中村梅雀)は警戒を強める。
そんなある日、篤姫は大奥の庭で真剣にかくれんぼをして遊んでいる男を見かける。しかも、その男は女中たちに「公方様」と呼ばれていた…。